大学時代、コンビニで夜勤をやってた頃。店長とは凄く仲がよかった。いつもバイト中はバカ話に花を咲かせてた。そんなある日の夜……。納品の時間。発注の通りにきちんと納品されているか、厳しく、ひとつひとつチェック……なんてことはしない。箱に入った商品を何となく眺めて、「うーん、よし。たぶん、全部ある」と脳内検品して、ハンディ(検品端末)のボタンをポチっとな。あーら不思議、これで一発完納。下っ端バイトは知らない、ベテランだけが使える禁断の秘技なのだ。わっはっは。今日も楽だぜ。次は品出し。インチキ検品した商品を棚に並べる。「けっ、こんなの買うやつアホだな」とか「おっ、これ美味そう。品落とし(廃棄)になんねえかな。そしたら、タダで食えるのに。よし、売れねえように、どこか隅っこに隠しとけ」なんてことをブツブツ言いながら品出しする。すると……。そこにあったのはホットドッグ。ソーセージが大きくて、パンの両端か