文字の大きい大活字本やページの白黒が反転した本が人気を集めている。従来は視覚障害者の需要が中心だったが、高齢化社会の到来を迎え、読み手の底辺が広がっている。出版社なども連携し、作品のタイトル数も一気に増加。現代作家の話題の小説やミステリー、ビジネス書など、幅広い作品を楽しむことができるように。読書の“バリアフリー化”が進んでいる。(宮田奈津子)関連記事秋篠宮妃紀子さまお言葉 産経児童出版…「大学生読書人大賞」に森見登美彦さん…記事本文の続き 今年1月にオープンした「誰でも図書館」(東京都千代田区)には、『鬼平犯科帳』(池波正太郎)や『沈まぬ太陽』(山崎豊子)など、人気小説の大活字本が並んでいる。「年をとり、目が疲れやすくなった」という高齢者の来館が多いという。 弱視や視力が低下した場合、明朝体では横線が見えにくい傾向にあり、文字はすべてゴシック体。文字の大きさは3種類あり、人気の22フォン