今年で88回目を迎えた全国高校サッカー選手権決勝(11日、東京・国立競技場)で山梨学院大付(山梨)が青森山田(青森)を1−0で破り、第65回大会の東海大一(静岡、現東海大翔洋)以来、23年ぶりに初出場初優勝を成し遂げた。 気温8度の極寒だったが当日券も完売。昨年の岡田ジャパンの平均観客動員(約3万6000人)を超える4万人超の大観衆。「山梨と青森の対決でも国立が満員になった理由が分かる。将来、楽しみな選手も何人かいた」と、日本サッカー協会の犬飼基昭会長(67)も満足げだった。 山梨学院大付は前半11分に主将のMF碓井のゴールで先制。Jリーグ顔負けの豊富な運動量で守りきって、2回戦から5戦連続無失点で頂点に。 山梨県勢としても初制覇だったが、実はこの日の先発は10人が他県出身者で、25人の大会登録メンバーではFC東京U−15出身が7人、名古屋グランパス出身も3人。チームを初出場優勝に導