はじめに 「Gレコ」が始まる前、富野由悠季監督は 政治学者ハンナ・アーレントの著述や彼女の「全体主義」についての思想を アニメに盛り込んで新作を作りたい発言をしていた。 35周年に向けて、次はハンナ・アーレントの言葉を背負った上で『新ガンダム』を作る気にもなってます。 出典:ニュータイプ2009年5月号「ファーストの見た30年間」 この「Gレコ」における「全体主義」はどこに描かれているのか。 まず富野監督がハンナ・アーレントを引き合いに出して発言していた 「独自に判断できる人は少ない」という点にあると思っていた。 状況に流されるベルリ。教えられた事を信じていたアイーダ。 そんなキャラクター達の姿にハンナ・アーレントの人間観を踏まえて 独自に考えることができないキャラクター達を 富野監督は描くのを狙っていたと私は考えていた。 ユニバーサルスタンダード=全体主義 -異なる考えのキャラクター、同
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