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丸善が出している『學鐙』という雑誌に教育論を寄稿した。 一般の方にはあまり手に取るチャンスのない媒体なので、ここに採録しておく。 不便さと教育 というタイトルを頂いて原稿を書くことになった。たぶん「教育と効率」の背馳について論じて欲しいというのが編集部の趣旨であろうと思うので、それについて書くことにする(違ったらごめんなさい)。 教育と効率は本質的になじまない。というのは、効率というのは、「単位時間内の仕事量」を以て考量するものであるが、教育がそのアウトカムを計測するときの時間の幅は原理的に「その人が死ぬまで」というもので、「単位時間」を切り出すことができないからである。 もちろん、無理をすれば単位時間を切り出して(「1時間以内の」とか「一学期以内の」とか「卒業時までの」とか)教育のアウトカムを考量することもできないことではない。 けれども、そこではじき出された数値は、教育を受ける本人にと
優勝の要因を「選手たちが、日々の練習から全力で取り組んで努力をした結果だ」と語ったネルシーニョ監督。自らを「柏というファミリーの父親」と語る監督らしい言葉だ なぜJ2から昇格したばかりの柏レイソルが、J1を制することができたのか? その理由は、ネルシーニョ監督が口癖のように言うこの一言に集約されているように思う。 「勝つことを、怖がってはいけない」 サッカー選手に限らずどんな分野の人も、成功したいとは願っていても、実績ゼロの状態からいきなりトップにのし上がってやろうとはなかなか考えないだろう。自分の実力を客観的に見て、「身の丈をわきまえる」からだ。だが、それはブラジル人の名将からしたら、「勝つことを怖がっている」という“逃げ”にすぎないのである。 ネルシーニョ監督は選手だけでなくスタッフに対しても、チームの力を信じ、勝利のために徹底的に準備することを求めた。 監督は自らの哲学をこう説明する
ジョブスの言葉は素晴らしい。 誰が何と言おうと素晴らしい。 「ジョブスの価値は彼の哲学にある」という人も多い。 しかし、敢えて言うが、彼と同様の言葉を表現している人は、彼だけではないし、恐らく彼と同様の哲学を持った人は世界中に沢山居る。 なのに彼の言葉は、他の誰が表現するより世界中の多くの人を魅了する。 なぜか・・・ 言わずもがなだが、彼には様々な困難を克服し、時価総額世界一という企業「Apple」を育て上げた【実績】があるからに他ならない。 決して、短期的な金融マジックによる時価総額経営などではない。 Appleの顧客を含む、全ての利害関係者に何らかのハッピーをもたらした上での、時価総額世界第一位だ。
ニ期倶楽部というところがやっている「山のシューレ」という催しに呼ばれて、那須高原で二日過ごした。 能楽師ワキ方の安田登さんが対談の相方にお呼び下さったのである。 お題は「能の身体性、能の霊性」。 これまで安田さんとは能楽について何度か対談している。そのつど、だんだん話が深くなる。 先方は玄人、こちらは馬齢は重ねても所詮素人であるから、専門的なことはよくわからない。 けれども、二人とも興味があることが近い。 それは「存在しないもの」とのコミュニケーションである。 「存在しないもの」、端的には「死者」のことあるが、より広く「絶対的他者(Autrui)」と呼ぶこともできる。 神も悪魔も、すべての神霊的なもの、天神地祇、妖精も鬼も河童も山姥も含めて、「存在しないもの」と呼ぶことができる。 「存在しないもの」は「存在するとは別の仕方で」(autrement qu'être) 私たちに「触れてくる」。
NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』を立ち上げ、チーフプロデューサーとして番組を引っ張ってきた有吉伸人さんのご栄転に伴う送別会が2011年6月20日(月)に東京、渋谷で行われました。 『プロフェッショナル 仕事の流儀』は、引き続き、新たにチーフプロデューサーとして赴任される山本隆之さんの下でチーム一丸となって制作されます。番組はさらにパワーアップして続きますが、「産みの親」である有吉伸人さんのご栄転は、「一つの時代」の終わりを感じさせるものでした。 哀しい。さびしい。時は容赦なく過ぎていきます。そんな中で、ありし日々を想う、そんな機会があります。 有吉伸人さんの送別会での、私のスピーチの要旨は、次の通りです。 「内田樹先生によると、先生というものは、自分にとって、何を教えてくれるかわからないけれども、何かを学べる気がする、そんな存在だということです。その意味では、有吉伸人さんは、私と同
悪貨を駆逐する 評価のない世界には、必ず偽物が幅を利かせる。 まさしく我々がいる国際協力の世界。 おじさんおばさん達が、善意で行っている小さな規模のうちは、独断と”のぼせ”はあっても、あまり悪く言う気にはなれない。なぜなら、周りがどう思っているかはともかく、本人たちはいたって善意に満ちているからだ。 しかし、組織が大きくなって、巨大化してくるとそうは簡単でなくなる。 うそも悪いことも確信犯的になる。 今までいかに多くのうそを目撃してきたか。 それをいちいちけなす気はない。まあ、言ってみても仕方ない。 否定しあえばはむしろ、自分の発展を妨げる結果を生む。今の政治を見るようだが。 ではどうすればいいのかというと、たった一ついい方法がある。 それは、本当の意味でクリーンな組織を創り、世間に対して示すことだと思っている。 それを世間が認め、ひな型にしてくれれば、不正やうそは簡単には、まかり通らなく
早稲田大学は12月11日、ICC(早稲田大学国際コミュニティセンター)開設3周年記念「働く杯」を開催、特別講演でサッカー日本代表監督の岡田武史氏が自らの仕事に対する姿勢を語った。 岡田氏は早稲田大学卒業後、古河電気工業(ジェフ千葉の前身)や日本代表でディフェンダーとして活躍し、1990年に現役を引退。引退後は指導者の道を歩み、ジェフ市原コーチ、日本代表コーチを経て、フランスW杯最終予選では更迭された加茂周氏の後任として日本代表監督に就任、日本を初のW杯出場へと導いた。その後はJリーグのチームの監督として年間王者に2度輝き、2007年からはイビチャ・オシム氏の後任として再び日本代表監督を務め、南アフリカW杯への出場を決めている。 勝っても違和感があった 岡田 僕はフランスW杯の日本代表監督を辞めた後、J2のコンサドーレ札幌の監督に就任して、2000年にJ2で優勝してJ1に上がって、J1で1年
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