コンサルに限らずプロジェクトを進めている際に、案外と問題になることが多いのが言葉の定義についてである。同じ言葉であっても組織によって意味が違うことは良くあることだ。例えば営業部門で“見込み”なんて言葉を使う時に、ある会社では「希望的観測を込めた期待数値」を“見込み”と言うのに対して、別の会社では「ほぼ達成確実な非常に現実的な数値」を“見込み”と言ったりする。これはかなり極端な例だが、打合せや会話をしているときに同じ言葉を使っているのにお互いに意思疎通が上手くいかないのは非常に困るものだ。 ちなみにこういったコミュニケーションを取る当事者間に共通的な概念が存在せずそのために生じる意味上の雑音は、専門家によってセマンティック・ノイズ(semantic noise)と名づけられている。 @ITでも以前「言葉の不統一がもたらす業務とシステムへの悪影響」なんて連載記事が掲載されていたし、ソフトウェア