社内にブログやSNSを設置する企業が増えている。社員間の情報共有や社員からの情報をWeb2.0的に集められるツールとして評価されているようだ。その一方、社内SNSやブログを常時設置する効果に疑問の声もある。 書き込むことが目的化すると“社内ブログオタク”が増える 7月18日、コクヨが主催したセミナー「SaaSがワークスタイルに与える影響」で、中内学園流通科学研究所の福井誠教授はこう指摘する。「社内にブログやSNSを常時設置するようになると、更新することに執着する“社内ブログオタク”が増えるだけ」。本来の目的がぼやけてしまうのだという。 そもそも、社内ブログのようなデジタルコミュニティの仕組みは、各社員が持っている情報を共有したいという現場側の要求に加え、社内の活動情報を人事評価などのマネジメントに活用したい経営層の思惑もある。社内活動を電子化することで、ワークフローの“見える化”などにも効