米大手書店チェーンのBordersが週明け2月14日の週にも連邦破産法第11章(Chapter 11)を申請し、同法の下で再建を進めていく計画だと米Wall Street Journalなど複数のメディアが報じている。紙/電子を含む書籍のセールスが年々微増するなか、Bordersは過去5年で店舗数と従業員数がおよそ半減している。大手書店の倒産は、オンライン通販や電子書籍など流通経路が多様化するなか、従来型のブリック&モルタルな店舗の限界を感じさせる出来事だといえるかもしれない。 Bordersは1971年に米ミシガン州デトロイト都市圏のアンアーバー(Ann Arbor)でBorders兄弟によって開かれた書店に始まり、現在もそこを本社としている。その後買収や吸収合併などを経て事業を拡大し、さらにBarnes & Nobleなどのライバルに対抗する形で店舗の急拡大戦略を推し進めていった。両者