歌舞伎俳優・市川猿之助が自宅で両親と共に倒れているのが発見され、猿之助が休演した東京・明治座で18日、中村隼人が代役を務めた「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」(28日まで)の夜の部が上演された。 午後5時、定刻通りに「三代猿之助四十八撰の内『御贔屓繫馬(ごひいきつなぎうま)』」の幕が上がると、7割ほど埋まった客席から大きな拍手が沸き起こった。隼人は、猿之助が演じる予定だった6役を代演。隼人の代役は市川門之助、中村歌之助が務めた。隼人は千秋楽の特別公演で猿之助の役を演じる予定だったこともあり、演出などに大きな変更は見られず、見せ場の宙乗りや早替わりを次々とこなした。同公演には猿之助のいとこ・市川中車も出演し、気丈に芝居に取り組んでいた。 終幕後は約2分間拍手が鳴りやまず、最前列はスタンディングオベーション状態となり、涙を流す観客の姿もあった。観劇した70代女性は「隼人さんはじめ、皆さんとても素晴ら