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ブックマーク / mametter.hatenablog.com (36)

  • 6x6リバーシの神 - まめめも

    絶対に勝てない6x6リバーシを作りました。あなたは黒番、AIが白番です。 絶対に勝てない6x6リバーシを作りました! ぜひ挑戦してみてくださいhttps://t.co/Ul5n3q9jMp— Yusuke Endoh (@mametter) December 30, 2021 これは何? 6x6の盤面のリバーシは後手必勝 *1 であることが知られています。 このAIは白番(後手)で完璧にプレイします。つまり黒番のあなたは絶対に勝てません。無力感を楽しんでください。 技術的な話 このAIWebAssemblyになっているので、全部あなたのブラウザの上で動いてます。真のサーバーレスです。 AIのソースコードはRustで書きました。わりと堅実なゲーム木探索になってます。UIは普通にTypeScriptとthree.jsで実装しました。 github.com 作った順に説明します。 盤面の表現

    6x6リバーシの神 - まめめも
  • Rubyと型についてのポエム - まめめも

    zenn.dev matz はじめコミッターの型に対する姿勢にも疑問を持っています。 というご意見が自分に刺さった気がしたので、他の話題はともかくこの点に関してだけ、ポエムを書きます。 「Rubyに型が欲しい」というのは、「もっと速い馬が欲しい」だと思っています。意味を知らない人は ヘンリー・フォード もっと速い馬が欲しい で検索してください。 これは批判でも皮肉でもありません。みんなが馬の乗り方を知っている世界では、誰も乗り方を知らない自動車より、速い馬のほうが確実で合理的です。まして、自動車が当に実現できるかどうかわからない段階では。なので、他言語で型注釈を書くことによるプログラミング体験が良いと思った人が、それをRubyでも享受したいと思うのは自然だと思います。実際、Steep や Sorbet は Ruby でそういうプログラミング体験を提供することを目指していて、すでにある程度

    Rubyと型についてのポエム - まめめも
  • カロリーメイトリキッドのQuineを書きました - まめめも

    縁あって、カロリーメイトリキッドのプロモーション用にちょっとした Ruby プログラムを書かせてもらいました。 www.otsuka.co.jp ↑のリンクを開いて、cd .Quine したところにある CML_quine.rb がそれです。 cat CML_quine.rb とすると中身が見えます。ruby CML_quine.rb すると動きます。 CalorieMate-Liquid-Quine 実行してみましたか?サイト上で気楽に実行できるので、ぜひ試してみてください。 これがどういうプログラムなのか、簡単に解説しておきます *1 。 ローカルでの遊び方 サイト上で ruby CML_quine.rb をするだけでも楽しめますが、自分のパソコンに保存するとより楽しめます。 まず、cat CML_quine.rb した中身をまるごとコピーしてください。 n=2;で始まる行の頭から、'

    カロリーメイトリキッドのQuineを書きました - まめめも
  • Rubyのテストのややこしい失敗を直した話 - まめめも

    Ruby の CI 維持業というのはこんな感じという事例紹介。 CIを観察する RubyのCIがときどき次のように失敗していました。 1) Error: TestM17N#test_object_inspect_external: Encoding::CompatibilityError: incompatible character encodings: UTF-8 and UTF-16BE /tmp/ruby/v2/src/trunk-test-random/test/ruby/test_m17n.rb:311:in `encode' /tmp/ruby/v2/src/trunk-test-random/test/ruby/test_m17n.rb:311:in `inspect' /tmp/ruby/v2/src/trunk-test-random/test/ruby/test_m1

    Rubyのテストのややこしい失敗を直した話 - まめめも
  • ruby 0.62 のソースコードを復活させた - まめめも

    RubyKaigi の後夜祭で、akr さんが「327 種類の Ruby をビルドする方法 〜0.49 から 2.6.0-preview2 まで〜」という発表をされていました。 RubyKaigi 2018 After Party で話したスライドです: 「327 種類の Ruby をビルドする方法 ~0.49 から 2.6.0-preview2 まで ~」https://t.co/J5MXgM2PNN— Tanaka Akira (@tanaka_akr) 2018年6月4日 その中で、ruby-0.62.tar.gz と ruby-0.63.tar.gz のファイルは「gzip 形式じゃないといわれて展開できない」ということで、ビルド対象から外されていました。 いろいろやって、めでたくこの 2 ファイルを復活させることに成功しました。そのプロセスを書きます。 なお、壊れていたファイルも

    ruby 0.62 のソースコードを復活させた - まめめも
  • 『テスト駆動開発』を読んで - まめめも

    テスト駆動開発posted with amazlet at 17.10.12Kent Beck オーム社 売り上げランキング: 563 Amazon.co.jpで詳細を見る オーム社さまから電子書籍を贈いただきました。ありがとうございます。 書はテスト駆動開発(TDD)の原典で、たいへん有名なです。が、自分はわず嫌いで読んだことがありませんでした。 というか、TDD 自体もちゃんと理解したことがありませんでした。なんだろう、なんか怖かった。 そんな自分が今回このをいまさら読んでみたら、なるほどこれは確かにいいでした。なんというか、語りたくなる感じ。ということでご紹介。 紹介 テストとプログラムを交互に書いていく開発方法 TDD を、例題を用いて実演していくです。 TDD というと「プログラムより先にテストを書く」というところだけ強調されますが、正直それではよくわからないのでし

    『テスト駆動開発』を読んで - まめめも
  • "Purely Functional Data Structures" の邦訳『純粋関数型データ構造』が発売されます - まめめも

    純粋関数型データ構造posted with amazlet at 17.03.16Chris Okasaki KADOKAWA (2017-04-28) 売り上げランキング: 266 Amazon.co.jpで詳細を見る 伝説の名著、"Purely Functional Data Structures"(通常 PFDS)を翻訳しました。4 月末にアスキードワンゴから発売されます。 『20分でわかる Purely Functional Data Structures』などを通じて日に PFDS を布教した @kinaba との共訳です。ちなみに編集さんはアスキードワンゴ編集長の鈴木嘉平さん。 関数型プログラマ向けの紹介 「リストの結合が O(n) で遅いな」とか「まともなキューはどうやって作るの」とかいった問題に一度は直面したことがありますよね。純粋関数型プログラミングではどうしても無理、

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  • どうぶつしょうぎ名人 - まめめも

    どうぶつしょうぎ AI を作りました。絶対に勝てません。無力感を味わってください。 ref: http://mame.github.io/dobutsu-shogi-master どうぶつしょうぎとは 3 マス x 4 マスの単純化された将棋です。ライオン(王相当)、ぞう(1 マスしか進めない角行)、キリン(1 マスしか進めない飛車)、ひよこ(歩相当、にわとりに成ったら金相当)の 4 種類の駒を動かして、相手のライオンを取るか、トライ(ライオンを一番奥の行まで運ぶ、ただし直後に取られる場合はだめ)に成功すれば勝ちです。詳しくは Wikipedia の記事を見てください。 どうぶつしょうぎは後手必勝であることが知られています(研究報告)。つまり、後手が正しくプレイする限り、先手は絶対に勝てません。どうぶつしょうぎ名人は常に正しくプレイするので、先手のあなたは絶対に勝てません。 なんで作ったの

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  • 『Ruby で学ぶ Ruby』非公式あとがき - まめめも

    ref: http://ascii.jp/elem/000/001/230/1230449/ 「RubyRuby を作りながら Ruby を学ぼう!」という ascii.jp の連載、おかげさまでほぼ予定通りに無事に終わりました。執筆の経緯を書いておきます。 昨年の 6 月ごろ、「抽象によるソフトウェア設計」や「型システム入門」のときにおせわになった編集者の鹿野さんに声をかけて頂きました。「ふつうの Ruby 入門はもうたくさんあるので、ちょっと変わった Ruby 入門を書けないか」という話でした。 それを聞いた瞬間、「Ruby インタプリタの開発を通して Ruby を学ぶ」という構想が湧きました。Ruby は主に Web やテキスト処理を対象としているので、言語処理系や記号処理を題材にした入門は目新しそうだし、なによりそういうのに興味を持つ Ruby ユーザがもっと増えてほしい。

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  • Quine Tweet: 自分自身へのリンクを持つ再帰的ツイート - まめめも

    This tweet is recursive. https://t.co/bZISaPd3Ts— Quine Tweet (@quine_tweet) 2016年9月19日 「このツイートはありません」となっていますが、URL をクリックすれば自分自身に飛べます。 以下、このツイートが生まれるまでの経緯を長々と書きます。 問題設定 そのツイート自身の URL を埋め込んだツイートを作ります。ツイートの URL はツイートをした後でないと決まらないし、ツイート文面を後から更新する手段はない(と思う)ので、単純ですが意外に難しい問題です。 調査 ご存知のように、現在のツイートの URL は次のような形式です。 https://twitter.com/<username>/status/<id>username はそのままなので、id を事前に予測できれば解決です。*1 調べてみるとこの id

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  • Optcarrot: Ruby で書かれたファミコンエミュレータ - まめめも

    ウソみたいな当の話。Ruby でファミコンエミュレータを書いてみました。 気になる速度ですが、自分の環境では 20 fps ちょっと出ます。ファミコンは 60 fps なので、実速の 1/3 です。Ruby3x3 (Ruby 3 は Ruby 2 の 3 倍速い)という matz の宣言が実現すれば、実速が達成されることになりますね! 試してみたい人はこんなふうに実行してください。 $ gem install ffi $ git clone http://github.com/mame/optcarrot.git $ cd optcarrot $ bin/optcarrot examples/Lan_Master.nesSDL2 か SFML が適切にインストールされている必要があります。Debian/Ubuntu なら apt-get install libsdl2-dev で。 Ru

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  • Writing Qlock - まめめも

    俺の卒業制作 書き時計 pic.twitter.com/NSBi45Lj77— K / $uzuki (@BellTreeNursing) 2016, 2月 7 うわーすごいなーと思ったので、パクリ インスパイアされてみました。Ruby プログラムで書き時計。 eval(T=%(eval(%(E=27.chr;Z=32.chr;$ ><<E+"[2J";K=->q{(q-q*(1-3844.0/q.abs2)**0.5) /2};I=->f,a,b,z,t=p{(a-b).abs>(f<1?1:1-(K[a]-c=K[b]). abs)?I[f,c= (a+b)/2,b,I [f,a,c,z,t],t :''''''''''''''''''''''''''''''': ]:f<1?(x,y=b. rect;d="'."[y%2 : : ];c=z[y/2+5];c[ x+=58]=t||(

    Writing Qlock - まめめも
  • ハッシュは頻繁に参照する値を最後に入れると高速 - まめめも

    明日から RubyKaigi なので、ちょっとした小ネタを一つ。 例えば、0 から 9999 までをハッシュに順に入れます。 h = {} 10000.times do |n| h[n] = true end このとき、h[9998] や h[9999] は、h[0] や h[1] より高速です。 どのくらい高速かというと、 1_000_000_000.times { h } # 40.8 sec (ループ自体の速度) 1_000_000_000.times { h[9999] } # 57.2 sec 1_000_000_000.times { h[0] } # 89.1 sech[0] は 89.1 - 40.8 = 48.3 nsec 、h[9999] は 57.2 - 40.8 = 16.4 nsec ということになります。なんと 3 倍も速い。*1 なぜこんなことが起きるのか ハ

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  • 告知:「超絶技巧プログラミング」の本を書いてます - まめめも

    突然ですが告知です。今までこの日記とかで公開してきた奇妙なプログラムを集めて、を書くことになりました。今日はエイプリルフールではありません。 コンセプトは、「実務に役立たないプログラミング」です。誰得?という声が聞こえてきそうですが、手段としてのプログラミングしか知らない人に、一味違うプログラミングの楽しさを知ってもらうきっかけになればいいなとか考えてます。 という建前ですが、内容は完全にアレです。新作を含む30以上のプログラム紹介と、その開発技法の解説をとうとうと語っています。当に誰得なですが、Qlobe とか Merry Quine-mas とか Quine リレーとか ASCII Fluid とか小文字だけ Ruby プログラムとか放射線耐性 Quine とかについて、ネタバレを知りたい人 (誰?) や自分でも書いてみたい人 (誰?) は必読です。 あと、どんな風にネタを考

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  • 放射線耐性 Quine (1 文字消しても動く Quine) - まめめも

    ref: https://github.com/mame/radiation-hardened-quine 放射線はメモリエラーを引き起こすらしいです。そんな放射線が飛び交う過酷な環境でも、できることなら Quine したい。 ということで、プログラム内の 1 文字をランダムに消しても元のプログラムを出力する、なんともロバストな Quine を書きました。*1 何を言っているかわからないと思いますが、こんなふうに動くものです。 # ランダムに 1 文字消すスクリプト $ cat mutate.rb src = $<.read src[rand(src.size), 1] = "" print src # rrquine.rb からランダムに 1 文字消したプログラムを生成する $ ruby mutate.rb rrquine.rb > broken.rb # 壊れたプログラムを実行する (

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  • Quine リレー - まめめも

    ref: https://github.com/mame/quine-relay/ 以下は、自分自身を出力する REXX プログラムを出力する Python プログラムを出力する R プログラムを出力する (...略...) を出力する Scala プログラムを出力する Ruby プログラムです。合計 50 言語を使います。 eval$s=%q(eval(%w(B=92.chr;N=10.chr;n=0;e=->(s){s.gsub(/[#{B+B+N}"]/){B+(N==$&??n:$&)}};E=->(s){'("'+e[s]+'")'} ;d=->(s,t=?"){s.gsub(t){t+t}};D=->(s,t=?@){s.gsub(B){t}};Q=->(s,t=?$){s.gsub(t){B+$&}};puts(eval(%q("objectXQRX extendsXApp{

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  • Type-level Quine (未完) - まめめも

    「型システム入門」(TAPL 日語版)の発売を記念して、型にまつわる何かを書こうと思い、とりあえず型レベルプログラミングでの Quine に挑戦して見ました。 TAPL の内容には全く関係ありません。型クラスは発展的なものなので、入門書である TAPL には名前しか出てきません *1 。型クラスまで書かなくても 500 ページ超のになるので、型の世界は奥が深いですね。 デモ ソースはこちら。 ref: https://github.com/mame/type-level-quine/blob/master/type-level-quine-poc.hs 最後の 2 行に注目。 main = putStr $ show quine quine = undefined :: Q X0 b (...) => b わけわからん型注釈がついてますが、要は quine = undefined なこ

    Type-level Quine (未完) - まめめも
  • The Qlobe - まめめも

    RubyConf に参加するためには、やっぱり 山手 quine みたいに東京限定ネタは通じにくいですよね。これからは Quine もグローバルでないといけないと感じました。 でも世界的に有名な環状線とか知らないので、世界的に有名な回るものを書いてみました。 v=0000;eval$s=%q~d=%!^Lcf<LK8, _@7gj*LJ=c5nM)Tp1g0%Xv.,S[<>YoP 4ZojjV)O>qIH1/n[|2yE[>:ieC "%.#% :::##" 97N-A&Kj_K_><wS5rtWk@*a+Y5 yH?b[F^e7C/56j|pmRe+:)B "##% ::##########" O98(Zh)'Iof*nm.,$C5Nyt= PPu01Avw^<IiQ=5$'D-y? "##: ###############" g6`YT+qLw9k^ch|K'),tc 6ygIL8x

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  • Ruby 2.0 リリース週記 (2012/05/14 - 20) - まめめも

    Ruby 2.0.0 のリリースに向けた活動について、毎週くらいのペースで書きたいなあと思ったので始めます。飽きたらやめます。 ユーザ視点で面白そうな機能や、リリースに向けた進捗について書くつもりです。コミット単位の詳しいニュースは nagachika さんの ruby-trunk-changes を見るといいです。 Ruby 2.0 について Ruby 1.8 、1.9 に続く Ruby の新系統です。 新系統といっても、RubyKaigi 2010 の開発者会議にて、まつもとさんから「100% 互換」のスローガンが発表されていますので、原則として仕様変更は入らない予定です。*1 今のところ 2.0 に入ることが発表されている大きめの新機能は、 Module#prepend キーワード引数 の 2 点です。[ruby-core:39837] それぞれの詳細は、そのうち説明したいと思います

    Ruby 2.0 リリース週記 (2012/05/14 - 20) - まめめも
  • 超簡単に Ruby プログラムを exe にする新しい方式 (構想) - まめめも

    exerb は 1.9 に対応してないし、いろいろオーバースペックだと思う。ocra はテンポラリフォルダに展開して実行するのがダサすぎて論外。(参考) ということで、すごくシンプルに Ruby プログラムを exe 化する方式を考えてみました。 デモ # t.rb puts "test!"これを exe にしたい。こうします。 C:\Ruby>copy /B ruby.exe+t.rb t.exe ruby.exe t.rb 1 個のファイルをコピーしました。実行する。 C:\Ruby>t test!動いた! つまり、インタプリタとスクリプトをファイル結合するだけで exe にできてしまいます。 実装 Ruby にパッチをあててビルドする必要があります。やってることは自己解凍書庫と同じ感じです。 ruby.exe のファイルサイズをバイナリリソースとして ruby.exe 自身に持たせて

    超簡単に Ruby プログラムを exe にする新しい方式 (構想) - まめめも