若い女性にとって、「専業主婦になりたい」と言うことは、後ろめたいとまではいかなくても少し憚られるようなことであるらしい。 専業主婦になることは、仕事を持って社会に出ようと努力している女性たちの足を引っ張ることになるらしいので、「申し訳ないですが、私には子育てしながら仕事もするというのは難し過ぎるのです。自分だけラクな道を選ぶようで本当にスミマセン」と言い訳しなければならない圧力を感じるようなのである。 考えてみれば、「女性の第一義的な役割は母親になって家庭を守ること」と、専業主婦の生き方を推奨している保守系の女性政治家自身が専業主婦ではないのである。自らの信条や価値観を実践するなら、専業主婦として充足して生きてゆけるはずであり、政治家になどなるはずがない。 「母になって子育てもして、思い余って政治家にもなってしまった」のなら、「敢えてラクではない道を選んだ」ことになるので、「ラクをしてスミ