2012年にPR部門審査員を務めた井口理氏が、他部門の受賞作品も俯瞰しながら今年の傾向をPR視点で読み解く。 今年のカンヌライオンズは総じて「Gender Equality」(男女平等)という大きな波に丸ごとのみ込まれてしまったようだ。各カテゴリーの審査員にもジェンダーバイアスを感じるようなエントリーは受賞させるなという強い指示があったとも聞く。 果たして、今年の審査においてはどのような変化をもたらしたのか。各カテゴリーを超えて、今年のカンヌを読み解いてみたい。 「男女差別」表現は一掃 「Gender Equality」が全体の評価の方向性に据えられた背景に、米国トランプ政権の誕生を想起した。その日々の発言の中に、様々な男女間差別的なものが見え隠れし、これに反発する生活者の思いを代弁するかのように、各企業がジェンダー差別解消に取り組むコミュニケーション活動を活発化している。そしてこれが社会
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