JR各社の春のダイヤ改正により、寝台特急「あけぼの」(上野~青森)が3月で定期運行終了となる。上野と札幌を結ぶ「北斗星」も平成28年春までには廃止される見通しで、半世紀以上にわたって親しまれた青い車体の寝台列車(ブルートレイン)は全廃されることになりそうだ。これも時代の流れでやむを得ないのか。国鉄・JRで勤務経験がある青山学院大大学院の福井義高教授と、鉄道ファンとして知られる自民党の石破茂幹事長に見解を聞いた。(溝上健良) ◇ ≪福井義高氏≫ ■既に使命を終えている --「あけぼの」の廃止が決まった 「当然だ、という感想しかない。よく今まで維持してきたと思う。ブルートレインは速さでは飛行機に勝てず、高速バスよりも料金は高いのにかかる時間は同じ。今では飛行機も大衆の乗り物になってきており、空と道路との挟撃で夜行列車が残る余地はない」 --「北斗星」「カシオペア」(いずれも上野~札幌)も廃止が