ディープな音楽ファンであり、漫画、お笑いなど、さまざまなカルチャーを大きな愛で深掘りしている澤部渡さんのエッセイ連載第2回。今回は、年末年始のテレビ番組をきっかけに蘇った、お笑いにまつわる昔の記憶。お笑いと少し距離を取っていた時期の澤部さんに、大きな衝撃を与えた芸人とは? 年末年始、テレビをつけると好きな芸人がたくさん出ていて嬉しくなった。いい未来に私はいるのかもしれない、とさえ思えてしまう。私が多感な頃は、お笑いやヴァラエティ番組が好きだったはずなのだけど、苦手な笑いも数多くあった。みんなが笑っているもので笑えないことは誇らしくも感じていたはずだったが、多感だったゆえに世間とのズレを感じるのがつらくなり、次第にお笑いと距離を取るようになり、積極的には見ないようになってしまったような気がする。 (お笑いが好きなはずなのに)という気持ちを抱えながら、そうして隅に追いやられたのか、はたまた自ら
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