「エッセイって、なんの意味があるんですかね?」 白いお皿にのった鶏肉にナイフをいれながら質問する。テーブルクロスの先に座っているのは、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院の教授を務める柳瀬博一さんだ。 柳瀬さんは編集者として、矢沢永吉の『アー・ユー・ハッピー?』や『小倉昌男 経営学』、『養老孟司のデジタル昆虫図鑑』などヒット作を数多く作ってきた日経BP社の名物編集者だった。 東工大で教鞭をとるのも、ジャーナリストの池上彰さんが東工大の教授になった際に作った『池上彰の教養のススメ』が一つのきっかけになったという。 naoyafujii via flickr / Creative Commons その日はちょうど会社が休みだったので、私は柳瀬さんの授業に遊びに来ていた。艶やかな肌をした大学生たちに囲まれて、90分の講義を聴く。 「人は何人までコミュニケーションが取れるのか」という根元論から「日
![エッセイとコラムのちがい|嘉島唯](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8b7e7d115b156bddb615b940f1bc7d17eb3eb9eb/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F9305518%2Frectangle_large_type_2_f99ab192fc17d6973f6912d3a502e992.jpeg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)