タグ

ブックマーク / somethingorange.net (13)

  • 非モテが死にたくなってもべつにいいんじゃね? - Something Orange

    少し前の話になるが、id:GiGirさんが映画『サマーウォーズ』を正面から批判していた。 ぼく自身はこの映画を非常によく楽しんだので、異論を書くつもりだったのだが、巧くまとめられずにいるうちに、id:north2015さんが秀逸な感想記事をアップされた。 ぼくはこの記事に全面的に賛成する。ただ、「賛成!」と挙手するだけでは芸がないので、ちょっと違う側面から書いてみたいと思う。 さて、id:GiGirさんはこの映画に一定の評価を与える一方でこう評している。 その一方でこの映画は、いわゆる非コミュ的問題を抱えた人や家族という形態に不信感を持つ人たちのアレルギー的な拒否反応を呼んでいる。そういった心象を持つ人たちが仮託すべきキャラクターがちゃんと用意されているにも関わらず。この映画の抱える欠陥の根はここに見ることが出来る。 「サマーウォーズにみる、表層の豊かさと、深層の軽薄さ - 未来私考」 こ

    非モテが死にたくなってもべつにいいんじゃね? - Something Orange
  • 男のロマンが敗れ去るとき。 - Something Orange

    男はいつも待たせるだけで 女はいつも待ちくたびれて それでもいいと慰めていた それでも 恋は恋 松山千春『恋』 DL購入して2週間、クリアしてからも既に二日が過ぎたわけですが、未だに『どんちゃんがきゅ〜』熱が冷めやりません。 こんなタイトルではありますが、当にいいゲームだと思うのですよ。ただ、『SWAN SONG』辺りと同じく、来届くべき層に届いていない気がしてならない。 エロゲというメディアで発表した時点でエロゲファンにしか届かないわけで、それは非常にもったいないことに思えるんですよね。じっさいにはもう少し普遍性がある作品なんじゃないかと。 この作品の主題は「男のロマン」と「女のロジック」の対立、対決です。こう書いただけでもう何だか古くさく思えるし、じっさい古くさい話なんだけれど、しかしこのテーマを描き抜いた作品というと案外少ないかもしれない。 ぼくがこの作品をプレイしながらしきりに

    男のロマンが敗れ去るとき。 - Something Orange
    okadaic
    okadaic 2009/08/09
    <つまり、これがファティマならぬ「生身の女」の態度であるわけです。>そこでロマンに添い遂げてくれるのがファティマ、男の理想を描くことで生身の女を浮き彫りにするFSS。 http://twitter.com/okadaic/status/3193954375
  • 追悼、栗本薫。 - Something Orange

    薫さんが亡くなったそうである。 何といったらいいのか……。何といったら……。今度ばかりは、言葉も出ない。 追悼のために何か書かなくては、と思うのだが、どう書けばいいのかわからない。 ひと言だけ言葉を選ぶとすれば、「ありがとうございました」になるだろう。人生の辛く長い道程のなかで、彼女の作品にどれほど助けられたことか。 『グイン・サーガ』があったからこそ、ぼくはいままで生きてくることができた。そういい切ってもいいほどだ。 大げさだと思うひともいるだろう。言葉を飾っているだけだと感じるひとも。しかし、ぼくと同じように、優れた物語の存在を杖として人生を歩いてきたひとなら、きっとわかってもらえるはずだ。 そこに面白い物語があるということ、それがどれほど人生を豊かにしてくれるかということを。 ぼくはいま、打ちひしがれている。言葉を選んで書くことができない。だから、率直に記すのだが、いま感じる最も

    追悼、栗本薫。 - Something Orange
    okadaic
    okadaic 2009/05/28
    栗本薫は未読なので何も書けないが、これは素晴らしい追悼文。
  • Something Orange - すべての恋愛は交換可能な関係である。

    恋愛というロジックにおいては、自らがまず「選別可能な選択肢」になることが大前提となっている。 つまり、「交換可能な存在」にならなければ、「交換の輪」に入ることができないという仕組みだ。 それはまずいいとしよう、だが問題は次である。 「交換可能な存在」であるということは、つまり「代替可能な存在」であるということである。 自分であろうと他人であろうと、また他人であろうと自分であろうと、そこにはなんらの質的な差異、価値的な差異が存在しないということである。 いったい維持すべき恋愛関係などあるのだろうか? そもそもが「誰でもいい」ものなのである。 にもかかわらず、「誰かでなければならない」という。 「交換可能な存在」であることが大前提である以上、いったい何が、何を、どうやって「楽しむ?」というのだろうか。 まったく理解できない。 ――「恋愛の不可解なオキテ」 理解できる。 山弘のSF小説『サイバ

    Something Orange - すべての恋愛は交換可能な関係である。
    okadaic
    okadaic 2009/05/02
  • このルサンチマン充め! - Something Orange

    先日の『ペルソナ4』の記事にいくつか反応をいただいた。いつものように、肯定的な意見も否定的な意見もひと通り目を通してみた。その上で、さらにぼくの意見を続けてみたい。 どんなに安っぽく考えなしでばかばかしいものでも、絶望するものにとって絶望は絶望であり、それを「その価値観は誤りだ」とか、「世の中にはもっといいことがある」などと言っているだけでは何も変わらない。「お前たちが何と言おうとおれは絶望しているんだ!」と逆ギレされて終わりだよ。 「『ペルソナ4』と弱い自分」 なるほど、そうかもしれない。ただ、こういう意見を読んで思うのは、「お前たちが何と言おうとおれは絶望しているんだ!」と叫ぶひとの、その心理である。 たしかに、綺麗事の御託をいくら並べたところで状況は改善しないだろう。しかし、そもそも、現状に「絶望」する当事者は「変わりたい」と思っているのか? 何らかの手段で「絶望」を抜け出したいと考

    このルサンチマン充め! - Something Orange
  • 漫画でセンス競争はしたくない。 - Something Orange

    「聖☆おにいさん」が面白くない、と言うつもりは全くないし、実際にモーニングツーが家にあったら飛ばさず読んでくすっと笑うが、それでもやはり「『聖☆おにいさん』って面白いよね」とは言いたくないのだった。「聖☆おにいさん」が嫌いだというわけではなく、だから作者にもマンガにも罪はないが、「聖☆おにいさん」をとりまく空気が嫌いだ。それは「聖☆おにいさん」がものすごく売れているっていう事実とか、「聖☆おにいさん」を好きだって言いそうな人の顔とか、そういうのを全てひっくるめて「『聖☆おにいさん』が面白いマンガとされている空気」がものすごく嫌だ。 「「聖☆おにいさん」を面白いって言いたくない相沢が選ぶマンガアワード2008」 聖☆おにいさん(1) (モーニング KC) 作者: 中村光出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/01/23メディア: コミック購入: 73人 クリック: 1,671回この商品

    漫画でセンス競争はしたくない。 - Something Orange
    okadaic
    okadaic 2008/12/21
    「聖☆兄が嫌いとゆって選ぶのが東村アキコて!」と首を捻った元記事より、断然こちらを支持する。kaienさんにはそういう記事が多い。ニュートラルな目、大事。
  • 男が少女漫画を読むということ。 - Something Orange

    はてな匿名ダイアリーで少女漫画の話が盛り上がっている。 「俺、少女漫画好きだよ」と言う男に、好きな作品や作家を聞いて24年組の名前があがってくるとげんなりする。心底がっかりする。24年組は私も大好きだし、素晴らしい作家さんだと思うけども、臆面も無く萩尾望都・大島弓子の名を挙げる人のほとんどが、それ以外の少女漫画を読んでいないんだもの。それどころか、その24年組作家さんの最近の作品も読んでいない。せめて「バルバラ異界」ぐらい読んでから言ってもらえませんかね。 「少女漫画を理解する心の広い俺」 極論である。 この書き手の経験則としては正しいのかもしれないが、一般論としては、「臆面も無く萩尾望都・大島弓子の名を挙げる人のほとんどが、それ以外の少女漫画を読んでいない」とはとても思えない。 しかし、この意見に対し、id:msknskさんは「最近まで、24年組以降の少女マンガについての評論はあまりに少

    男が少女漫画を読むということ。 - Something Orange
    okadaic
    okadaic 2008/12/15
    そうそう、よしながふみは、漫画は好きだけど、ジェンダー語ると賛同しかねるときがある。
  • 「漫画はつまらなくなった」というひとの心理。 - Something Orange

    This domain may be for sale!

    「漫画はつまらなくなった」というひとの心理。 - Something Orange
    okadaic
    okadaic 2008/12/06
    素晴らしい文章。
  • みんな昔子供だってね。 - Something Orange

    私も亀田家は大嫌いですが「切腹しろ」と大騒ぎすることへの違和感には同感です。負けを認めて謝れと言いたいのが音、という意見もとてもよくわかりますが、そんな中学生の反省会みたいな気分でヒステリックになるのは恥ずかしいです。このごろネットでよくある「匿名の大勢が力を合わせれば巨大な悪をやっつけられる」というストーリーを求めて悪役捜しをする人達みたいです。みんな絶対、自分が悪、あるいは大きな存在の側にはならないと、確信しているからやってるんでしょうか。 別件ですが、私は、海燕さんのエントリは見出し無しのほうが読みやすいです…mより たしかに、ぼくも、亀田家が好きなのかといわれれば、決してそういうわけじゃないんですよね。 リングの外での暴言に加えて、リング上でのあの醜態、いまとなっては亀田ファンなんてほとんどのこっていないんじゃないでしょうか。 試合前のパフォーマンスはまだしも、試合中の反則はなあ

    みんな昔子供だってね。 - Something Orange
    okadaic
    okadaic 2007/10/15
    保留 後で何か書くかも
  •  オタクたちの「卒業」しない生き方。 - Something Orange

    漫画家の安野モヨコが、「オタ嫁座談会」でこんなことをいっていた(当は名前のところはイラストが使われているのですが、そのまま移すわけにはいかないので、ぼくが補いました。)。 安野:あとオタクは「ひとつのものを好きになると、ずっと好き」っていう点では、あまり浮気の心配もないように思うのですが。 神村:そうかも! だって服だって着替えるの面倒くさいくらいだからね(笑) 安野:一度これでいいって思ったら…。 神村:ずっとそれでいいんだよね。他の女にエネルギー遣うくらいなら自分のやりたいことや趣味に費やしたほうが全然いいよ、っていう感じだよね。浮気したいんだけど我慢っていうんじゃなくて。 安野:カントク、ウルトラマンとかもずーっと好きだからなぁ…。私聞いたことあるんだけど、一度好きになると嫌いになったり飽きたりすることはないんだって。 ああ、この感覚はわかるなあ。 ぼくも、基的には、一度好きにな

    okadaic
    okadaic 2007/10/02
     まったくだ!私も「一度好きになったら嫌いにならない」人間。それでたぶんオタクは、「になる」のではなく「である」なのだよ。
  •  「柳の木」を読んで泣け! - Something Orange

    山へ行く (flowers comicsシリーズここではない・どこか 1) 作者: 萩尾望都出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/06/26メディア: コミック購入: 2人 クリック: 31回この商品を含むブログ (65件) を見る 「わたしなんか生まれてこなければよかったのよ」 「そんなふうにいわないで……あなたを愛しています」 萩尾望都の最新短編集。 「珠玉の短編」という形容は手垢が付きすぎて陳腐だが、その短編が萩尾望都の作品となれば、使い古されたことばも真新しい輝きを帯びるだろう。 『トーマの心臓』、『マージナル』、『残酷な神が支配する』といった長編で雄大な構成力を見せる萩尾は、一方で、日漫画史にその名を刻む短編の天才である。 トーマの心臓 (小学館文庫) 作者: 萩尾望都出版社/メーカー: 小学館発売日: 1995/08/01メディア: 文庫購入: 21人 クリック: 2

     「柳の木」を読んで泣け! - Something Orange
    okadaic
    okadaic 2007/09/27
    IDがカイエンの人のモー様の書評。
  •  メディアミックスの良否は「わかってる度」が決める。 - Something Orange

    アニメ『ゼロの使い魔』の第2期「双月の騎士」は、どうやらいまひとつの評価に終わったよう。 この構成で行こうと考えたのは誰だ。あと、ルイズに“犬犬!”連呼させておけばツンデレだとでも思ってたんでしょうか?いろいろ勘違いにもほどがある。ちょっと、頭、冷やそうか。 ――「ゼロの使い魔?双月の騎士?」第12話 う、うーん。シーン単位ではかなり良いところもあったけど、全体のシリーズ構成がいまふたつくらい。もうちょっとなんとかならんかったんだろうか・・・ シリーズ屈指の燃え展開の7巻?8巻を最後に持ってきたのは良かったと思うんですが、明らかに尺が足りていなかったような。だって後半10分で別離→再会しちゃうんですよ? もともと1期でも原作と細かい展開が違ったため、2期もそのまま原作とは経過がかなり違ってました。ルイズの姉二人の出番増量なんかは悪くない変更だと思えましたが、筋がアレなのでちょっと残念。

     メディアミックスの良否は「わかってる度」が決める。 - Something Orange
    okadaic
    okadaic 2007/09/27
    いや、オチぬきにしても非常に読ませるエントリ。変なタグつけてごめんなさい。つい。
  • Something Orange - 水木しげるに学ぶ、幸せになるための七か条。

    1 名前: 考える名無しさん 投稿日: 02/01/30 03:03 頻出問題だが哲学板の頭脳を駆使して 何かしらの成果を見せて欲しい。 え?ふざけんな? ふざけてなんかないよ。大マジメ。 ――「どうしたら幸福になれるのか?」 なるほど、むずかしい問題だね。 わが日の歴史上、いまほど平和で、安定していて、豊かな時代はない。しかし、同時に、いまほど切実に幸福の意味が問いかけられている時代もないかもしれない。 洗濯機もある。自家用車もある。薄型テレビもある。DVDレコーダもある。クーラーもある。携帯電話も、パソコンも、何もかもそろっている。足りないものはメイドロボくらい。 それなのに、あまり幸せそうじゃないひとが多いのはなぜだろう。いったいどうすれば当の意味で幸福になれるのだろうか? そもそも幸福って何だろう? 思うに、何でも悩んだときは専門家の意見を聞いてみるにかぎる。幸福論の専門家、

    Something Orange - 水木しげるに学ぶ、幸せになるための七か条。
    okadaic
    okadaic 2007/09/15
  • 1