2013年9月1日に「災害時に公衆無線LANを無料で開放する」実証実験が行われた。岩手県釜石市で実施された実証実験の様子を伝えると共に、この施策がもたらす効果と課題について確認していこう。 東日本大震災以降、携帯電話などモバイルに関連する事業者は、インフラを中心として、災害・防災対策により力を入れるようになった。そうした中、新たな施策として2013年9月1日に実証実験が行われたのが、「災害時に公衆無線LANを無料で開放する」という取り組みだ。震災被災地の1つである岩手県釜石市で実施された実証実験の様子を伝えると共に、この施策がもたらす効果と課題について確認していこう。 【詳細画像または表】 各社の公衆無線LANスポットを無料解放する試み 東日本大震災では、東日本を中心に多くの地域で、携帯電話回線がつながらない、もしくはつながりにくいという状況が発生した。そうした時の、もう1つの無線インフ