街を歩いていたり自転車で走っていると、ついつい狭い路地に入りたくなる。 車が入ってこないような、狭く入り組んだ路地裏が大好きなのである。 走りなれた道からちょっと入っただけで見慣れない景色が広がる。 そこにある生活の匂いを感じながら、「一体どこに抜けるんだろうか」なんてちょっと不安な気持ちを愉しむのである。 狭ければ狭いほど、そしてそれがどこまでも続いていれば、尚愉しい。 時には行き止まりになることもあるが、それはそれでまた愉しいのである。 そんな路地裏好きにはたまらない写真集を図書館で見つけた。 『新 日本の路地裏』 写真 佐藤秀明 日本各地の路地を巡り歩き、それを写真に収めている。 そこには人々の生々しい息吹が漂っているようだ。 狭く、そしてどこまでも続いているような路地。 その先に何かを捜し求めるように、ついつい見入ってしまう。 身近な路地裏を写真に収めるのもいいかもな。