予測市場での仮想証券の設定の仕方の一つに「数字そのものを直接予測する」というものがあります。例えば、明日の日経平均は何円か?とか、明日の最高気温は何度か?といった具合にズバリ結果の数字そのものを予測するものです。日経平均終値が17,000円を越すか、最高気温は20度より上か、といった二者択一型の予測テーマの評価は、事象が発生したか、しないかしか状態変化がないので簡単です。 数字を予測する場合、その結果はどのように評価すべきでしょうか。完全に同一でないとダメ、というやり方もありますし、近ければ近いほど高い評価とする、というやり方もあると思います。ここでは、inklingの評価手法について都知事選の予測市場の例をもとに考えてみます。 方向性と予測誤差の絶対値で評価する 都知事選の予測市場では各候補の得票率を予測していました。ですので、各候補の株価は予想される得票率に連動して動くことになります。