「Nobody Understands The Liquidity Trap (Wonkish)」と題されたクルーグマンの7/14ブログエントリをきっかけに、ヘリコプター・マネーを巡りブロゴスフィアで各人各様の考察が見られた。 まず、デロングがクルーグマンに以下のように異議を唱えた。 クルーグマンはヘリコプター・マネーを一括減税に喩えてリカードの中立命題を持ち出しているが、リカードの中立命題が完全に成立すると信じている人はあまりいない。 現金をばら撒いた翌年に吸引機を持ったヘリコプターが現われて回収を行うことが前提とされているならば話は別だが、ヘリコプター・マネーと言った場合、通常それは想定されていない。 クルーグマンは、リカードの中立命題が完全には成立していないとしても、ヘリコプター・マネーの大部分が貯蓄に回ってしまうと予想しているが、“大部分”は“すべて”ではない。 まさに大部分が貯蓄