富山市で6月30日、市内に住む女性(73)が軽乗用車にはねられた後、3病院に受け入れを断られ、処置を受けた病院に運ばれるまで約1時間半かかり、この病院で死亡していたことが1日、市消防局への取材で分かった。 富山中央署や市消防局によると、女性は30日午後7時半ごろ、富山市開の信号のない交差点を自転車で横断中に車にはねられた。事故直後、意識ははっきりしていたが、市内の3病院に受け入れを断られ、午後9時ごろになって約30キロ離れた高岡市の病院に搬送。午後10時半ごろ、出血性ショックで死亡が確認された。 市消防局は「(救急搬送先の受け入れリストを示した)県の搬送基準に従った結果だ」、受け入れを断った富山市民病院は「精いっぱい対応したが、結果として亡くなられたことは大変残念」としている。