「ハチ公」「センター街」「109」「スクランブル交差点」といったランドマークが多く、ファッション誌のストリートスナップや情報番組の街頭インタビューの名所である若者の街、渋谷。衣類・書籍・楽器の販売額が都内でダントツの一位でもあり、街全体が流行を発信する国内でもユニークなエリアだ。 そんな「若者の街」渋谷は、本書のタイトル通り「セレブ区」としても有名。区内には、松濤・広尾・代々木など高級住宅街が多く、区民の平均所得は750万円(2014年)を超え、東京都港区と千代田区に次いで全国市区町村の中で第三位に裕福である。 そんな活気あり華やかなイメージある渋谷区であるが、区として大きな問題を抱えている。そして、その問題とは、「セレブ区」という響きから想像される華やかさからはほど遠いものである。 問題とは、生活保護・高齢者を中心とした福祉の問題。実は渋谷区は、生活保護を受給する人の数が年々増加してきて
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