竹内研究室の日記 2019 | 01 |
早稲田の小保方さんの博士論文への対応は実に考えさせられるところが多いです。 いい加減な論文でも学位はオッケー、というのはまじめにやっている学生や指導している教員にとってはやり切れない思いでしょうね。 それに、少なくとも早稲田の(早稲田以外もある?)学位のレベルがばれてしまったわけで、博士取得者への評価も下がるでしょう。 でも、実はこの件で腹を立てているのは、自分のような大学教員や(苦労して)博士を取った人だけかもしれません。 大概の人は、「別に学位を与えて人が死ぬわけでもないし、お金が無くなるわけでもない。別にいいじゃないか」という反応かもしれません。 政治家の発言などには、そういうニュアンスを感じますね。 というのも、学位の基準になると、誰しも自分のことを思い出してしまうわけです。 博士は取ってなくとも、「そういえば、自分は大学ではほとんど勉強しなかったし、いい加減な卒論でも卒業できたよ
iPhone5Sが発売になりました。au、ドコモ、ソフトバンクの料金設定について、いろんな駆け引きがあるようですね。 それはさておき、フラッシュメモリの観点からiPhone5Sの価格を見てみましょう。 どの会社でも、新規購入・機種変更を問わず、iPhone5Sの16GBモデルに比べて、 ・32GByteモデルは1万320円高い ・64GByteモデルは2万640円高い 中身の違いは単純にフラッシュメモリだけですから、 ・16GByteのフラッシュメモリを1万320円 ・32GByteのフラッシュメモリを2万640円 で売っているわけです。 一方、中身は同じフラッシュメモリの16GByteのSDカードは価格.comの最安値は、925円。 つまり、高々、千円のフラッシュメモリを一万円くらいでアップルは売っているわけですね。 なんと、価格が10倍です。 しかも、フラッシュメモリを製造しているのは
一昨日、CEATECに併設された日経エレクトロニクス主催のSSDに関するセミナーでReRAMとフラッシュメモリのハイブリッドSSDの講演を行いました。 CEATEC自体はスマート家電が沢山ならんでいましたが、いまひとつ。 冷蔵庫や洗濯機と話せるようになっても、仕方ない、と思ってしまった。 残念ながら、業界にアイデアが枯渇しているのを浮き彫りにしてしまったと思います。 もう、CEATEC自体が、賞味期限切れに近付いているように感じました。 一方、私が講演したSSDのセミナーでは、ちょうど私の話のひとつ前だったので、バッファローメモリのMRAM搭載のSSDの話を聴くことができました。 竹内研ではReRAM搭載のSSDを開発しています。 メモリ制御のコントローラー技術に関して、バッファローメモリと重なる部分も多く、非常に素晴らしい技術だと思いました。 何よりも、講演している、取締役の方の説明がわ
日本の電機メーカーがこのような苦境に立って、当然、色々なところで、「どうしたら復活できるか?」という議論になっています。 よく、業界の経営者とか、大御所とか、かつて成功した方々にお話を伺う機会があるのですが、どうもしっくりこない。 正直なところ、大きな違和感を感じることが多い。 例えば、私達のような大学のリソースを企業も利用して下さい、と言うと、「学生で大丈夫か?」とか、「卒業した学生がライバル企業に行くかもしれないから」とか、色々なことを心配して、なかなか先に進まない。 80年代、90年代に日本の電機産業が成功した時は、潤沢なリソースがあって、横綱相撲で事業を進められました。 でも、今は、むしろ逆。 アップルや三星、インテルなどに比べれば、はるかに貧弱なリソース、不利な条件で戦う必要があるのだから、今までの横綱相撲は通用しない。 よりリスクを取らなければいけないはずです。 もっとも、大学
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