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  • 「鳥」と「凧」 - 雪斎の随想録

    ■ 福澤諭吉先生に聞いてみよう。『学問のすすめ』(初編)の一節である。 「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。されば天より人を生ずるには、万人は万人皆同じ位にして、生れながら貴賎上下の差別なく、万物の霊たる身と心との働きをもって天地の間にあるよろずの者を資り、もって衣住の用を達し、自由自在、互いに人の妨げをなさずしておのおの安楽にこの世を渡らしめ給うの趣意なり。されども今広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるものあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥との相違あるに似たるは何ぞや。その次第甚だ明らかなり。「実語教」に、「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とあり。されば賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとに由って出来るものなり。…身分重くして貴ければ自ずからその家も富んで、下々の者より見れば及ぶべからざるようなれども、

    「鳥」と「凧」 - 雪斎の随想録
    okemos
    okemos 2008/12/28
    「正社員というのは、その地位を得るためにも維持するためにも、多くの労苦を払ってきたのではないか。こうしたことは、あまり指摘されない。」指摘される所には行かれないからご存知ないだけだと思いますよ。
  • 暁仙僧正による「親父の小言」 - 雪斎の随想録

    ■ 昨日、届いた雑誌『諸君』の中で、猪瀬直樹・東京都副知事が、相馬藩大聖寺の暁仙僧正による訓戒38ヵ条を紹介していた。 その訓戒の中身は、次のようなものである。 朝の機嫌はよくしろ 人には腹を立てるな 恩は遠くから返せ 人には馬鹿にされてろ 稼業には精を出せ 年忌法事をしろ 働いて儲けて使え 人には貸してやれ 女房は早く持て ばくちは決して打つな 大飯は喰うな 自分に過信するな 大事は覚悟しておけ 戸締まりに気をつけろ 拾わば届け身につけるな 何事も身分相応にしろ 泣きごとを言うな 神仏はよく拝め 人の苦労は助けてやれ 火は粗末にするな 風吹きには遠出するな 年寄りはいたわれ 子の言うことは八九聞くな 初心は忘れるな 借りて使うな 不吉は言うべからず 難渋な人にほどこせ 義理は欠かすな 大酒は飲むな 判子はきつく断れ 貧乏は苦にするな 水は絶やさぬようにしろ 怪我と災は恥じと思え 小商もの

    暁仙僧正による「親父の小言」 - 雪斎の随想録
    okemos
    okemos 2008/12/25
  • 「パール論争」の下らなさ・続 - 雪斎の随想録

    雪斎は、新著に次のように書いた。 現在でも、「保守・右翼」知識層の中には、日にとっての第二次世界大戦が「アジア解放のための戦争」であったと主張する向きがある。だが筆者は、そうした「保守・右翼」知識層の中に、「日台湾、朝鮮半島、満州を自らの手で解放すべきであった」という主張を聞いたことがない。戦後においてですら、少なくとも「保守・右翼」知識層からは、往時の海外植民地の保持それ自体に疑義を示す声は、あまり聞かれないのである。ましてや、「帝国」の枠組みと海外植民地が残っていた戦前期には、そうした議論は「暴論」の類であったのかもしれない。 文中、そうした議論とは、石橋湛山に代表される「植民地放棄」論である、たとえば満州を日の独占的な支配地域として位置づけるわけにはいかないという議論は、すでに吉野作造、石橋湛山、古島一雄のような人物によって示されていた。 自らの植民地主義行動を総括していると

    「パール論争」の下らなさ・続 - 雪斎の随想録
    okemos
    okemos 2008/10/08
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