8/15、粛々と我が国の歴史を振り返るなどという殊勝なマネをするわけもなく、ノンキに『MIND GAME』を観に行ってきた。 ボクは、基本的に登場人物が語りすぎる映像作品が嫌いだ。「説教くさい」「ラジオドラマじゃあるまいし、伝えたいことは映像で見せてくれ」などと思ってしまう。何なら「心の機微のわからないバカが増えたから、懇切丁寧に説明してやらなきゃいかんのかなぁ」と制作者に同情したりもする。 実は、この『MIND GAME』、語りすぎる作品だったりする。主人公の西くんは、声高に宣言する。「自分を信じきる」「何よりも力強く、まっすぐと、のびのびと、すべての力でやってみる」「いいヤツもたくさんいれば、悪いヤツもたくさんいる。そんな世の中が大好きだし、そこで生きていきたい」(うろ覚えだが、内容はこんな感じ)。しかし、本作が、どれだけツラくても可能性を信じ、現実社会とコミットし続けようとするお話で