ブックマーク / natrom.hatenablog.com (11)

  • 撤回された論文は根拠にならない - NATROMのブログ

    2023年8月からX(旧Twitter)にて、元杏林大学保健学部准教授の平岡厚さんと対話を続けています。HPVワクチンは安全で効果的というのが世界中の専門家のコンセンサスですが、平岡さんはHPVワクチンの深刻な副反応・薬害が相当規模で存在すると主張しています。 HPVワクチン接種の有無にかかわらず血液脳関門の異常で害が起きるのは当然 平岡さんが提示する仮説の一つは「日常的に抗体値を高くさせられている人は、血液脳関門に異常が生じた場合、通常なら中枢神経系に入らない物質が侵入して悪さをするのでは」というものです*1。しかし、私のみるところでは平岡仮説はとくに根拠がない思い付きに過ぎないように思われました。 「日常的に抗体値を高く」するのはHPVワクチンだけでなく、他のワクチンだって同じです。B型肝炎ワクチンはHBs抗体価を高くしますし、麻疹ワクチンは麻疹ウイルス抗体価を高くします。なんならワク

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    okemos 2024/01/31
  • 新しいニセ医学「新型コロナ否認主義」 - NATROMのブログ

    標準的な医学的知見を否定する名誉教授と市議会議員 日野市議会議員の池田としえ氏が、2020年6月8日に「新型コロナに迫る!」 *1と称して議会で質問をしたが、その内容に危惧を覚えたのでここで指摘する。端的に言えば、池田としえ氏は、YouTube等で徳島大学名誉教授・大橋眞氏が主張している「新型コロナウイルスは存在しない」というきわめて根拠に乏しい独自の説に基づいて質問を行った。動画*2を拝聴したところ、大橋眞氏の主張には問題点がいくつもあった。 池田としえ氏のfacebookより。「やはり、新型コロナウィルスは存在しない」。URL:http://archive.vn/SsLPH ほとんどの人がご承知であるが、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は重症の肺炎を引き起こす。しかし、大橋眞氏は標準的な医学的知見を否定し、「PCR検査で測定しているのは、病原性のない常在性ウイルスである可能性

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    okemos 2020/06/15
  • 内閣府チームによる研究開発プログラムの一つがニセ科学だった - NATROMのブログ

    内閣府チームによる研究開発プログラムにおいて科学的手法に問題があったことが日経済新聞のサイトに掲載された(日経産業新聞4月12日付)。 ■内閣府チーム、仮説段階の研究を表彰  :日経済新聞 「このコンテストから新しい企業の研究の種を育てたい」。ImPACTの山川義徳プログラムマネージャー(PM)は2月、都内のシンポジウムで力を込めた。壇上に上がった新田ゼラチンや日アロマ環境協会などの代表者に賞状を送り成果をたたえた。 コンテストの狙いは脳の健康に効果のありそうなべ物や生活習慣などを見つけることだ。企業などからアイデアを募り、山川PMらが開発した脳活動の指標をもとに、アイデアを試した時の脳の変化を測る。脳の健康に効果のありそうなものを表彰するという内容だ。今回が2回目でコラーゲンペプチドの摂取、ラベンダーのアロマハンドマッサージが表彰された。 山川PMらは1月には、製菓大手の明治と高

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    okemos 2017/04/13
  • 澤田石先生に対する反論と不確実な医療における考え方について(2016年1月30日) - NATROMのブログ

    ■澤田石 順(生活の党) 吉良議員応援 on Twishort: ■ #HPVV ヒトパピローマウイルスワクチン #…に対する反論です。 ASIA syndromeについて。医療介入はリスクとメリットを勘案して判断するべきものでは? 1)重要論文 ``Human Papilloma Virus Vaccine and Primary Ovarian Failure: Another Facet of the Autoimmune/Inflammatory Syndrome Induced by Adjuvants'' American Journal of Reproductive Immunology (2013) ⇒ http://www.luontaisnetti.fi/hpv/3%20cases%20of%20Primary%20Ovarian%20Failure%20follow

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    okemos 2016/01/30
  • 非典型例の恐ろしさ - NATROMのブログ

    ワクチンで防げる病気(VPD)に対して、「免疫力があれば難なく乗り越えられる」と主張している自称医師がいた。 羅列されている感染症は重症感染症ではなくごく当たり前で自然に備わった免疫力があれば難なく乗り越えられるもの!それを乗り越えられない極々一部の生まれつき弱い子(医学が発達していない時代には当然淘汰される)を救うのが小児科の使命〜ワクチン射つことではない@narumita— PicassoPica5151さん (@PicassoPica5151) 12月 15, 2012 ワクチンで予防可能な疾患は「ごく当たり前で自然に備わった免疫力があれば難なく乗り越えられる」というのはたいていの場合はという限定付きでしか正しくない。医療においては、典型的でない経過をたどる例はある。残念ながら、健康であった子供がワクチンで予防可能な疾患で死んだり、障害が残ったりすることもある。実例はいくらでもあるが

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    okemos 2012/12/17
  • 船瀬俊介氏「日本の平均寿命統計は捏造である。実際の平均寿命はせいぜい50〜60歳程度」 - NATROMのブログ

    船瀬氏は「日の平均寿命統計は捏造」と主張するが… 自称環境問題評論家の船瀬俊介氏が「日の平均寿命統計は捏造である」と主張しています。「船瀬氏の言うことは正しいかもしれないなあ」となんとなく思っていた人でも、「日人の実際の平均寿命は二人に一人は医者に殺される医療殺戮大国のため、推定ですが、せいぜい50〜60歳程度です」という船瀬氏の主張を読めば、かなりの方が船瀬氏を信頼しないほうがいいとご理解いただけるでしょう。 ■26年連続で日は世界一長寿国家の虚構 医猟詐欺犯罪を暴く! - YouTube*1 日の平均寿命統計は捏造であることを船瀬俊介が語りました。 日の26年連続で世界一長寿は後出しジャンケンの大嘘です。コンピューターが発達した時代に前年の平均寿命をなぜ次の年の7月に遅らせて発表するかわかりますか。計算に­7ヶ月もかかりますか? 他の国の発表を待って後出しジャンケンで1位だ

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    okemos 2012/08/16
  • 「喫煙率が下がると肺がん死が増える」のはなぜか? - NATROMのブログ

    武田邦彦氏が、「どうも何かを間違っているような気がします」という保留付きながら、「タバコを吸わない人に対して、タバコを吸うと肺がんの死亡率は10倍以上減る」という推論をしていました。 ■武田邦彦 (中部大学): 奇っ怪な結果?? タバコを吸うと肺がんが減る?! でも、なにか釈然としなかったので、1955年頃から1985年頃までの統計的データから、「タバコを吸うと何倍ぐらい肺がん(気管、気管支を含む)になりやすいのか?」という計算をしてみました。基礎となるデータは厚労省やがんセンターなどから出ている男性のものを使い(下の図。データ自体は誰も異議がないと思います)、次の前提を起きました。 1) タバコの害は継続的に20年ぐらい吸った人が、さらに20年ぐらい後に肺がんになる(そのために1985年以後の喫煙率のデータは使えません。1985年の20年後は2005年になり、それ以後はデータがまだ無いか

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    okemos 2012/03/18
  • 標準医療をしなかった医師が提訴された - NATROMのブログ

    2011年12月22日付の西日新聞朝刊に、医師に対して遺族が損害賠償を求め、提訴したという記事が載った。報道が正確だとすれば、訴えられた医師は代替医療を行っていた。 「がん有効治療せず」提訴 死亡女性遺族 医師に賠償求め 2011年12月22日付の西日新聞朝刊より。 訴状によると、女性は昨年4月、大学病院で初期の卵巣がんと診断され、手術と化学療法を勧められた。しかし、手術を受けず、知人に紹介された同市中央区の内科診療所(今年9月に廃院)に約1年間、月2回ほど通院。病状は改善せず、今春には呼吸困難になったため家族が別の病院に連れて行ったところ、肺へのがん転移が判明。6月に亡くなった。 診療所の医師は「がん患者は何人も診ているから安心していい」と説明。毎回6万〜8万円の受診料で、マッサージやはり治療を施し、体操を指導、がんに効くという水を販売した。一般的ながん検査や治療はしなかったという。

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    okemos 2011/12/22
  • 日本の幼児死亡率と中国製のベビーフードに関係があるとは言えない - NATROMのブログ

    2022年8月8日追記:元の「世界最悪の日の幼児死亡率の原因は中国製のベビーフードだったんだよ!!」を改め、改題しました。なぜなら、皮肉であることを読み取れない人が一定数いるからです。 Youtubeの動画。「元データはチャンネル桜 2008.07.24 闘論!倒論!討論!糧問題と資源外交」とのこと。再生回数は3万回超。 ■幼児死亡率が世界最悪の日 原因は中国製のベビーフード その他危険野菜等中国品で日人が抹殺されかねない 内容は、おおむね「世界最悪の日の幼児死亡率の原因は中国製のベビーフードだったんだよ!!」と言っているようなものだった。水間政憲というジャーナリストが、国内産100%のものに比較して、中国産の品を使っているベビーフードに、「鉛が数十倍入っている」という独自の調査を行ったことと、日における1歳から4歳児の死亡率が「世界で最悪」であるという2005年の厚生労働

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    okemos 2011/03/04
  • 信仰と狂気~吉村医院での幸せなお産 - NATROMの日記

    「幸せなお産」というコラムを見つけた。「有機野菜・無添加の素材をつかったオーガニック料理」を配達するお店のサイトのコンテンツ*1で、「人生マクロビオティック」「オーガニック生活のすすめ」といったコラムの中の一つである。たまたまうまくいった例を紹介して自然分娩を賛美するのはよく見かける。このコラムも「病院での人工的な分娩ではなく、自然な分娩を行いうまくいったハッピー」という内容だろうなと読者諸君は想像されるかもしれない。しかし、このコラムはその想像の斜め上をいく。 ■幸せなお産 (■魚拓)(オーガニックエッセイ たけまつばなし一覧) 多少長いので、要約する。両親ともに「お肉もべない無添加のバリバリオーガニック生活」を送っていた。妊娠が判明し、近所にマクロビオティックの助産院があったが、「逆子は法律上、助産院では産めない」。大阪の病院では「あなたの骨盤ではこの大きな頭の赤ちゃんの自然分娩は無

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    okemos 2010/09/25
    この映画のところか。http://www.cinematoday.jp/page/N0027114
  • 「虚構体系」の効果 - NATROMのブログ

    twitterにて、「針灸やホメオパシーは、先生の話や、そのよくできた虚構体系によって、治癒する可能性」があるのではないか*1という議論があった。yonemitsu(米光一成)さんの主張は、ホメオパシーそのものに効能がないことには同意しつつ、「おまじない」として効果があるのではないか、「おまじない」の効果を検出できない二重盲検法で「効かない」と判断するのはフェアではないのでは?、というものである。■Togetter - 「西洋医学VS虚構体系(←大雑把です)論議」でも議論は読めるが、yonemitsuさんのブログがまとまっているので引用する。 ■こどものもうそうblog | 松永肇一「ホメオパシーと知恵の輪」を読んで考えた で、ぼくは、ホメオパシーや鍼灸などの民間療法のキモは「長年かけて築いてきた虚構体系が効く」という点だと思う。 単純に言っちゃえば「おまじない」だ。でも、それが効くために

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    okemos 2010/09/13
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