CakePHPのモデル機構には、保存するデータを検証するデータバリデーション機能があります。データ形式の指定は、1.1のころはCakePHPに組み込まれているルールと、自作の正規表現でのルールが使用できました。しかしこれでは明らかに力不足で、別のモデルの状態に依存する場合などはコントローラ側でコードを記述する必要がありました。これでは実用上十分とは言えなかったので、1.1の連載ではデータバリデーションは話題にはしませんでした。 1.2からは自作のルールとして、モデルに定義したメソッドにデータとパラメータが渡され、メソッドの返り値によって判定結果を示すことができるようになりました。PHPのコードが書けるため、自由度はほぼ100%あると言えます。十分、実用的となりました。 ただ自作で何でもできるとはいってもすでに便利なルールはたくさんあります。まずはバリデーションの定義方法と、組み込みのルール