第2回 データの管理、「サービスレベル」でしてみると……:データで戦う企業のためのIT処方箋(1/2 ページ) データ管理に限らず、ITシステムを用いたサービスを導入する際には、定めた目標の実現に必要な機能・性能を洗い出して、具体的なシステム構成に落とし込む作業が必要です。日本ではほとんどのユーザー企業がベンダーやSIerと一緒に、あるいはお任せして要件を詰めていきますが、まずは業務に応じてITサービスが基本的に実現すべき目標――「サービスレベル」を定めます。 サービスレベルは「サービス品質」ともいわれますが、ITシステムの設計では“根”や“幹”に当たり、ここから必要な“枝”や“葉”に広げて具体的な検討に進み、決定していくものとなります。サービスレベルや、定めたサービスレベルを説明・記載した「サービスレベルアグリーメント」(SLA)については、ITILなどでも定義されている用語ですので、ご