本連載ではこれまで十数回にわたり、Ubuntuでサウンドを扱う話題を紹介してきました。Ubuntuのサウンド環境はALSA、PulseAudioそしてJACKなどといった複数のソフトウェアで構成されているため、そろそろ混乱してくるころです。というわけで今回は、UbuntuもといLinuxの現在のサウンドシステムに関して、MIDIも考慮しながら整理してみたいと思います。 ALSAの役割 ALSAとはAdvanced Linux Sound Architectureの略称で、Linuxにおける高機能なサウンドシステムを提供するためのソフトウェア群です。「Advanced」ということは「Advancedでない」ものがあるわけで、それが本連載の第144回でお伝えしたOpen Sound Systemです。Open Sound Systemには同時に音声を出力出来るソフトウェアの最大数が4つ、多チ