福井県が建設し、同県あわら市が管理する同市内の公園に、地元選出だった中島弥昌(やすまさ)・元県議(84)が無断で自分の銅像を建てようとし、県と市が中止を求めていたことが分かった。 読売新聞の取材に、中島元県議は「公園は私の尽力で建設され、その功績を後世に残したかった」と話している。 県によると、昨年12月に中島元県議から銅像設置の問い合わせを受けたが、「公的なものではない」などとして認めなかった。ところが、元県議は今月、市に「県の許可が出た」と口頭で伝え、基礎工事を開始。24日、市が県に確認して無許可だったことが判明した。県と市は同日、元県議らに工事の中止と原状回復を要請。元県議側はこれに従い、基礎の撤去を始めた。中島元県議は「敷地の隅っこなので誰も文句を言わないと思っていた。今後は公園の近くで土地を探し、銅像を建てたい」と話している。 中島元県議は、1975年から7回連続で県議に当選。7