新型インフルエンザの影響で客足が遠のき、阪神大震災以来の臨時休業となった「さんちか」=21日午前10時19分、神戸市中央区、新井義顕撮影新型インフルエンザの影響で人通りが少ない東門街=20日夜、神戸市中央区、西畑志朗撮影 新型の豚インフルエンザの感染者が増え続け、90人を超えた神戸市。人々が外出を控え、繁華街は閑散としているらしい。「阪神大震災以来の危機」との嘆き節も聞こえてくる。一体何が起きているのか。中心街の三宮周辺を歩いた。 「やばいっすよ。マジ、壊滅状態ですよ」 19日午後8時すぎ、神戸一の歓楽街「東門街(ひがしもんがい)」。髪を逆立てた20代の客引き男性が辺りを見回して声を荒らげた。ネオンがまばゆい通りに普段のにぎわいはなく、マスク姿のサラリーマンをちらほら見かける程度だ。 雑居ビル4階の老舗(しにせ)のラウンジに入ると、客は1組だけ。前日は来客ゼロだったという。「常連客