中々面白かった。たまにはこんな本もいい。週刊誌感覚で読める。聖人がキリスト教に傾きすぎているきらいはあるものの、そこそこ目が行き届いている。文庫本に善悪を網羅することは不可能であろうが、狙いには好感が持てる。 クリシュナムルティが紹介されているので読んでみたが、まったく当てが外れた。わずか2ページの記事で、長めのプロフィール程度しか書かれていない。ま、取り上げただけでもよしとしておくか。 ナメてかかっていたところ、結構知らない小ネタがあってビックリ。教養は細部から成る。そこに神が宿っていないにせよ。 手っ取り早く言ってしまえば善悪というのは多数決の概念である。より多くの人々を幸せにした人が善で、より多くの人々を不幸のどん底へ追いやった者が悪ってわけだ。 同じ神を奉じるユダヤ教、キリスト教、イスラム教は、よく「アブラハムの宗教」とも総称される。アブラハムとは、「箱舟伝説」で知られるノアの子孫
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