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  • 【連載コラム】『金田一先生の日本語のココロ』第12回 「音位転換と倒語」|学研出版サイト

    『現代新国語辞典改訂第四版』P.985より 「だらしない」という語がある。近世語の「しだらない」が変化した語だ。 「しだら」は、事のいきさつ、ひどい有様などの意で、「ふしだら」という語に残っている。 「あたら(新)しい」も、奈良時代には「あらたし」であったが、平安時代に「あたらし」になった。「あら」は「新た」という語に残っている。 このように、一語中の音の位置が変わってしまう現象を「音位転換」または「音位転倒」という。 さんざか(山茶花)→さざんか 手持ちぶさた→手持ちぶたさ ちゃがま(茶釜)→ちゃまが はらつづみ(腹鼓)→はらづつみ おさわがせ→おさがわせ などがその例であるが、最近若者の間では「雰囲気」を「ふいんき」と読む例が増えているという。原因としては、しゃれで言ったものが定着(だらしない)、発音しやすさ(さざんか・ちゃまが)、記憶の不確かさ(雰囲気など)があげられる。(なお、「だ

    oktnzm
    oktnzm 2018/07/01
    “「だらしない」という語がある。近世語の「しだらない」が変化した語だ。 「しだら」は、事のいきさつ、ひどい有様などの意で、「ふしだら」という語に残っている。 ”
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