『週刊プレイボーイ』など、著名な雑誌の編集長を歴任し、柴田錬三郎をはじめとする大物作家とも交流が深かった島地勝彦氏。同時に、名うての美食家として知られる氏に、飲食文化とタバコの深い関係と、飲食店としてタバコにどう向き合うべきか、話を聞いた。 ――島地さんは “食”に対する造詣が非常に深いことで有名です。現在、全国各地の飲食店などで、タバコに対してどのようなスタンスで望めばいいか意見が分かれています。ご自身の経験も踏まえて、率直なご意見を伺えますか。 島地:食事の際に、タバコを最後に吸う人は多いと思うけど、それには意味があると思うんだ。食事が終わったあとは、口の中をさっぱりさせたい。特にステーキなどの肉料理はそうだと思うよ。どんな料理でもそうだけど、食事の後は、何かひと段落つけて、落ち着けるものが欲しいよね。そのひとつが昔からタバコなんだ。僕は、タバコで食事にピリオドを打つと考えているよ。例