眼下に広がる雲海を眺めながらの稜線歩きは、登山の醍醐味のひとつ。暑い下界を忘れて、高山植物の花々を愛でるひととき、山中で泊まればご来光や夕日を楽しむことができる。 麓から歩いて標高を上げるのも登山の魅力だが、ロープウェイ・ゴンドラ・リフトなどの索道を利用することで、時間と労力を減らして高い山々を楽しむこともできる。ただしメリットだけでなく、注意するべき点もある。 索道が豊富で選択肢が多い北アルプス、中央アルプス、八ヶ岳エリアから、この夏行きたい魅力的な高山ルートを紹介しよう。 ■ロープウェイを使う上での注意ポイント ・麓との急激な寒暖差に気をつける 標高が100m上がるごとに通常気温は約0.6度下がる。1,000m上がれば麓との気温差はおよそ6度。加えて山の上は遮るものが無ければ風も強く、体感温度はさらに低くなることを考慮し服装を考えよう。 ・身体の準備を整える 乗り物で一気に標高を上げる