ここ近年、働く女性の増加に伴い、女性の購買力が高まっている。ニッセイ基礎研究所のリポートは、「女性の可処分所得は男性に近づいており、女性の購買力は高まっている。働く女性マーケットは、景気低迷の中でも拡大余地のあるマーケットと言えるだろう」と分析している。また、総務省が行った年収別全国消費実態調査においても、男性の消費率より女性のそれが全年収分類において上回っているという結果になっている。 今回は、こうした「働く女性の増加」「女性の購買力向上」が、広い業界で新しいサービスや商品を生んだり、売り上げ増を呼んでいる具体例を見ていこう。 【事例1】 働く女性の急増で保育園、託児所、学童保育、ベビーシッターなどの需要が高まっている。矢野経済研究所によると、その理由は「経済環境の悪化を背景とした働く母親の増加」だと分析する。こうしたニーズの高まりに対応し、業界初「365日24時間受付」を可能にするとい