慶應義塾図書館稀覯書画像 慶應義塾所蔵の稀覯書画像 * 慶應本グーテンベルク聖書と初期印刷本 * 西洋博物誌 * ヨーロッパ近世装飾本オンラインカタログ c.1400-1700 * 中世ヨーロッパ写本 * 日本の古地図 * 日本の錦絵 * キャクストン印行「カンタベリー物語」 * デジタル奈良絵本
グーテンベルクという人物については、実はよく知られていない。 実際、高宮利行の「グーテンベルクの謎」によれば、 グーテンベルクが生存していた時代に発表された文献で、彼の名前が活版印刷術とからめて言及された例はない。たとえば、ゴットフリート・ツェドラー博士は、印刷術の発明はグーテンベルクではなく、ペーター・シェーファーであったと、二〇世紀初めに主張した。 (「グーテンベルクの謎」 63p) この主張は、多くの人の賛同を得ずに消えたようだが、歴史的に言えば、活版印刷の発明者をめぐってオランダをはじめ各地で、我が町こそ発明地であるとの主張がなされてきた。詳しくは、上記の書「第5章」を読まれたい。 今日、グーテンベルクが活版印刷の発明者であるとされている唯一の「証拠」は、裁判記録である。 一四五五年一一月六日、グーテンベルクが「四二行聖書」の完成間近にヨハン・フストから契約不履行で訴えられた裁判記
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く