真面目に勉強しない学生に教育ローンを組ませても、借りる学生にも、貸す側にもメリットが少ないというのは良くわかる。でも、審査を厳格にするコストが厳格な審査によって得られるロスカットよりもかかってしまっては元も子もない。だから、審査を厳格にするコストと厳格な審査によって得られるロスカットの比較を見せてほしい。 〜前略〜 同機構から奨学金を借りている学生は毎年、新年度を迎える前に、返還義務の自覚や家計の状況を記入した「継続願」を提出する必要がある。所属する大学や専修学校が、学業への姿勢、成績などを基に貸与の継続にふさわしいかを審査。やむを得ない理由がないのに留年したり、ほとんど単位を取っていなかったりする場合は最も厳しい「廃止」と認定し、学生は借りる資格を失う。次いで、最長1年貸与を止める「停止」もある。 昨年度の継続分についての審査は、91万人余りが対象となり、廃止は1万846人、停止1万21