(CNN) ローマ法王フランシスコがこのほどイタリア・ローマ市内で行った講演で、障害をもつ子どもを産まないための人工妊娠中絶を、ナチス・ドイツの優生思想になぞらえた。 講演はイタリアの家族協会代表を対象に16日に行われた。フランシスコ法王はこの中で、真の家庭は男性と女性で構成されるというローマ・カトリック教会の教えも強調している。 法王の発言内容は、事後にローマ法王庁が確認した。それによると、障害をもつ子どもの中絶については、「妊娠初期に子どもが健康か、それとも何かあるかの検査を行い、まず最初に『追いやってしまおう』と提案するのがファッショナブルだと、あるいは少なくとも普通だと聞いた」と発言した。 その上で、「私はそのことに苦痛を感じる。前世紀には、ナチスが民族浄化のために行った行為に関して全世界が憤った。現代の我々はそれと同じことをしている。だが今回は白い手袋を使って」と語った。 民族浄