動物の細胞分裂では、染色体の分裂に先立って中心体という構造が2つに分かれ、それぞれの中心体が微小管という構造物で染色体を引っ張ると教科書に書かれています。 (図はこちらから引用させていただきました。) ただ中心体がなくても起こる細胞分裂も知られており、植物の細胞は基本的に中心体を持っておりませんし、動物でも減数分裂の時や、初期発生の一時期に中心体を持たずに細胞分裂をするものは意外とたくさん知られております。というわけで、染色体が分裂する時に重要なのは中心体ではなく、微小管で紡錘体という構造がきちんとつくられるかどうかだということになっています。微小管がどのように染色体を引っ張るのかはこちらの動画を見るとよくわかります。 減数分裂の時に中心体が消えてしまうものや初期発生の時に中心体が消えている動物でも、それ以外の時期に起こる細胞分裂の時には中心体が現れることが多く、一生の間ずっと中心体を持た