蔵元が並ぶ伏見を抱え、清酒への関心を高めて消費量アップにつなげるのが狙い。来年1月に施行される。 議員提案で、「市の伝統産業である清酒による乾杯の習慣を広めることにより、日本文化への理解の促進に寄与する」とうたっている。また、市は清酒の普及促進に必要な取り組みに努めることとし、生産者や市民にも協力を求めている。 市は今後、宴会を扱うホテルや飲食店に清酒の利用を働きかける考え。 伏見酒造組合によると、全国の清酒の出荷量は現在、焼酎やワインの人気に押され、ピークだった1973年の4割程度にまで落ち込んでいる。同組合の増田徳兵衛理事長は「条例を機に、清酒になじみの薄い若者や女性にも親しんでもらえたら」と期待している。