ファイナンシャルプランナーの花輪陽子です。金融庁の審議会が「公的年金以外に老後資金2000万円が必要」との報告書を公表し、日本でたいへん話題になっているようです。 一方で、シンガポールでは「老後は相互扶助ではなく自助努力」という考え方が浸透しているので、多くの人たちは月収の3分の1程度を老後資金として貯蓄しています。老後に備えるとはいえ月収の3分の1も貯めていくのは大変ですが、どのようにしているのでしょうか。 同じ洋服を着回している準富裕層の女性たち 先日、シンガポールのレストランで、準富裕層(金融資産3000万円以上)の女性向けの投資セミナーに参加しました。 日本の中学受験によく出題されるような算数のクイズから始まり(アメリカの有名大の学生でも間違えるという問題でしたが、すぐ答えられた人が多かった)、ワインとフレンチをいただきながらのセミナーでした。シンガポールではレストランでこうした資