◇被災前からの高齢化、人口減 全国からの知恵結集 市街地の大半が津波被害を受けた宮城県女川町。かつての中心部は大きな建物が数戸残る以外は更地となり、工事の作業員以外、ほとんど人影がない。その女川で、一つの動きが始まった。 老舗カマボコ製造会社「高政」の企画部長、高橋正樹さん(36)が11月、支援物資の「地買地消」運動を提案し、女川町商工会と協力して、支援者が被災地の企業を通して支援物資を調達できる仕組みを作ったのだ。被災地に物を届けたい人が商工会に連絡すると、その商品を扱っている地元の事業主の連絡先を教えてくれる、というものだ。 高橋さんに、この運動に込めた思いを聞いた。 「これまでに全国から寄せていただいた支援には、感謝してもしきれません。この恩返しは町の復興をもって果たすしかないと心に誓っています」。事務所の一隅で、高橋さんは静かに語り始めた。 「けれども、被災地の外から物資が持ち込ま
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