以下は竹内太郎が古楽講習会にて行ったレクチャーの抜粋です。 もともとギター誌のために試作した原稿を使ったので、 ギター曲を多く例に挙げています。 ソロであれアンサンブルであれ、 良い演奏には 曲の構造の理解が必須です。 通奏低音の規則に従って分析することは、 バロックと古典のあらゆる作品に有効です。 ・・・・・・・・・・ ため息のセブンス(7th)コード 7thのコード(7の和音) 7の和音は皆さんにも馴染み深いものでしょう。 音の構造としては、例えば3和音ドミソ(譜例A)の場合、根音ドから数えて7番目の音であるシを加えます。 コードネームで言うと譜例AはC、譜例BはCメジャーセブン、譜例CはCセブンです。 7の和音は通常の3和音よりもお洒落というかより現代的な響きですね。 ギター作品では、ヴィラ・ロボスのプレリュード3番の冒頭2小節目にCメジャーセブンが見られ