秋の臨時国会は、季節外れの「桜」の話題で持ちきりでしたが、その陰で、この国会は、野党共同会派による成果がいくつか結実したことを見逃してはなりません。 前半戦では、1週間のうちに2人の閣僚が辞任に追い込まれたことで、衆院で120人という共同会派が予算委員会でも重複を避けて質問することが、与党に対する一定のプレッシャーになっているという手ごたえを感じることができました。 そんな中、かねて、受験生の住む地域や家庭の経済状況によって格差が生じると批判のあった大学入学共通テストへの英語民間試験導入が見送られることになりました。萩生田光一文部科学相の「身の丈」発言が教育格差を容認していると批判を浴びたことが引き金となったことは間違いありませんが、野党が一枚岩となって国会審議で制度の欠陥を繰り返し指摘した成果と言えます。 政府に政策変更を促すために 地味ですが、会社法改正案の審議で、株主提案権を一部制限