美術館の閉館時間の延長で、周辺の飲食店などに波及効果が出ている。長引く不況で残業が減る中、アフターファイブを上手に楽しむ人が増えており、“夜遊び消費”がさらに活気づきそうだ。 三菱一号館美術館のオープン後、周辺のオフィスビルに入居する飲食店の来客数が軒並み伸びている。 隣接する丸の内パークビルディング地下1階にあるろばた焼き「磯貝」の北野義和店長は「鑑賞を終えたお客さんで、平日夜の客数は確実に増えている。土日も1〜2割伸びた」とホクホク顔。同ビルを運営する三菱地所によると「テナント全体の集客が上向いている」という。 夜間の集客増は他の娯楽施設でも広がりをみせている。東京・品川の都市型水族館「エプソン品川アクアスタジアム」(東京都港区)では平日午後10時(日曜9時)まで営業しているが、午後7時以降の来場者が4月1〜18日は前年同期に比べて10%増えた。昨年4月から平日午後7時以降の入場料を割