過日。貸し本屋にいった。 市営のもので無料レンタルできる。図書館と言うらしい。 なぜ図書館にいったのか。 わけを話せば長くなるが、たんじゅんに絵本が高額なのである。 あんな数ページに1200円という市場価格をおもんぱかると、絵本業界の暗部は金の亡者で犇き蠢く、どろどろのぐちゃぐちゃのとんでもないブラボーな世界だな、と思う。 頃日。2歳9ヶ月の息子はおばけに傾倒している。 ゆえにおばけ関連の絵本をよんであげたいな、と親心した。 盲滅法におばけ関連の書物を借り入れた。 その中の1冊が「こわくない こわくない」という絵本だった。 内容を朗読して驚愕した。 絵本の主人公はまさに息子だった。 イヤイヤ期の息子そっくりの狷介不羈だったのだ。 あらすじはこうである。 まーくんという少年がむずかしい年頃を迎えている。 保護者がなにをいっても天邪鬼な反駁ばかりする。 ある夜半。まーくんは悪夢に脅かされる。