7月16日午前10時13分頃、震度6を記録する新潟県中越沖地震が発生した。2004年10月にほぼ同じ地域で起きた新潟県中越地震から約3年。企業は図らずも過去の教訓から得た地震対策の成果を問われる格好となった。 イオンは2時間後に急送 被災地支援にいち早く動いたのがイオン。16日の午前11時には、千葉・幕張にある本社6階会議室に、出社していた岡田元也社長以下、商品部や人事部など各部門の担当者40人近くが集合、対策本部が立ち上がった。 テレビなどの報道で被害が大きいのは柏崎市周辺と分かると、イオンはすぐに柏崎市役所へ電話を入れ、「水やおにぎりなどの用意があります」と申し出た。1万人を超える避難者を出した柏崎市と刈羽村は、支援物資の送付を依頼。イオンは正午には水やお茶、パンなどを被災地へ送り出した。 地震発生の第1報が入ってから、わずか2時間。さらに要請があればヘリコプターや避難用大型テントを用