裁量労働制が大きな関心を持たれている。テレビの報道番組が平昌(ピョンチャン)冬季五輪一色と言ってもいいような状態のなかで国会では「働き方改革」の呼び声のもと、すこぶるインチキででたらめなデータを基にした答弁が繰り広げられてきた。 どう考えても、ほとんどの場合、会社経営者側の都合のいいように用いられて長時間労働を助長して過労死の温床となるであろうことが指摘されている裁量労働の枠の拡大について、「裁量労働制の方が労働時間が短くなることも多く満足している人もいる、時間の使い方が自由になってレジャーなどに充てられる」というようなおためごかし、おなじみの印象操作でなんとか法案を提出し通してしまおうと躍起だが、詳しく調べれば調べるほど、それがまやかしであることが露呈する状況になっている。 現行の業種の枠でも、自分が裁量労働制で働いているということも知らされずに、低い賃金で過酷な働き方をせざるを得ない人
![松尾貴史のちょっと違和感:「働き方改革」 まやかしの未来は悲惨なことに | 毎日新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2f4fda425a0a30cca3a00c7c52b13fef2834af00/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.mainichi.jp%2Fvol1%2F2018%2F03%2F04%2F20180304dd0phj000005000p%2F9.jpg%3F1)