ふと思ったのです。ITシステムの受託開発下請けが、なかなか幸せになれない理由について。 私自身、下請け企業で8年間働いてきました。そこで感じるのは、我々のような下請け企業って「常に一定の質で何らかの価値を提供できている」わけじゃない、ということです。 なんでそう思うかというと、顧客(元請け)に提供できるサービスの質、これが個人に依存していると感じるからなんです。 例えば、ある優秀なエンジニアAさんが担当し、プロジェクトで良い結果が出たとします。じゃぁ、と思って、そのAさんが所属する企業に、再度、同じような成果を期待して発注したとします。ところが、そこで新たに担当になったBさんは、Aさんほどの成果を出せませんでした。こういうのは非常によくある話だと思います。 所謂、職人の世界なんだと思いました。腕の良い職人が手がければ良い結果になるし、反対に職人の腕が悪ければ、それ相応の結果になるのです。